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高校野球の小さな大投手

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野間漁港を見渡せる画像

高校野球の小さな大投手

<甲子園鹿児島県地方大会>
野間池は鹿児島県の薩摩半島の南部、東シナ海に面する現在の南さつま市笠沙町に位置します。青い海が広がり昔から魚業で人々が生活してきた集落です。
この海の素晴らしさは伊豆や房総の海にも負けはしませんが東京から離れたこの地を知る人
は少ないのです。
私は鹿児島市で育ちましたが鹿児島県の高校野球は市内の高校が強く郡部から甲子園に出場する事は殆どありません。
私が地元の高校を出て間もない頃、夏の甲子園予選大会で母校の応援のため鴨池の旧野球場に出かけました。そこで見たのは身長160cmそこそこの小さな投手が夕暮れに近づく球場で切れのあるスピードボールを投
げ続ける勇姿でした。鹿児島市内の強豪高を相手に彼のコントロールの良いボールは小気味よくストライクゾーンに投げ込まれバッターが次々凡打に終わる光景でした。
地方大会でも1回戦で敗退することの多い笠沙高校の名は地元鹿児島でも無名です。この夏、笠沙高校は彼の活躍でベスト8まで勝ち続けたと思います。(昭和48年と昭和50年にベスト8まで勝ち進んでいる)
小さな大投手は野球に縁のない笠沙町で一夏のヒーローとなったのかもしれません。あれから35年以上の歳月が流れ東京から帰郷した夏にふとあの小さな大投手の勇姿を思いだし、車で笠沙の海を見に出かけてみました。
夕日に映える東シナ海は昔と変わらず私の心を和ませるきれいな海でした。
笠沙高校の前に立ったとき廃校を知らせる看板を目にしました。同時に旧鴨池球場で見た高校野球大会での勇姿が懐かしく思い出されました。
笠沙高校は廃校となってしまいましたが、笠沙の名前を
目にする度にあの小さな大投手の勇姿が私の心に生き続けることでしょう⇒次頁

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